YOZIGENZ ヨジゲンズ ブログ

相変わらずpaixcontonの舞台は沢山の頭を使い分けました

主催者/制作としての高橋俊二
演出/振付として高橋俊二
ダンサー/表現者としてのShunji
各々の角度から全ての感想を書くと長過ぎるので、まずはコンセプトについて。
事の発端は、
やはり内から来ています。
よくある「ダンサーが主催するダンス公演」に違和感を感じていた事、Chika-Jとそれについて話していた処から舞台「Life is…」に繋がり、経て経て経て、今回の「Roots is…」に至っています。
paixconton好きは知っていると思いますが今回も総合演出はChika-Jです。彼女の頭にあるモノを具現化したり体現するサポートが僕の役目です。ゲスト出演のNARIEさんやAYUMIにも今回はかなり中に入ってもらい4人で創り上げました。
お客さんを楽しませる為の演出
ではなく、
心情を軸にした演出
見せたい事で内容を決める
のではなく、
作品全体の流れで内容が決まる
外からの見た目を気にした作り
ではなく、
内から来るモノを膨らませる創り
ダンスをある程度長く踊っている人なら分かってもらえると思います。
外からの見た目を気にするのではなく、内から湧き出るモノを大事にした創作をしています。
それは僕が思うアートと一緒です。
「アートとはなんぞや」と言われたら、その捉え方は人それぞれなんで話は逸れてしまいますが、とりあえず僕が思うアート創りと、paixcontonの創作には近いモノがあります。
すみません、難しいですよね。
今回、僕がお誘いしたお客様にはダンスを知らない人も多数いました。多分今この文章を読んでる人の中にも結構いますよね。
ここからは、ダンスの説明も含めて遠回りな解説になりますのでダンサーは読み飛ばしてもらって大丈夫です
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ダンスを始める時って、大抵がダンススクールで既成のステップから習います。
名前の付いてるステップです。
出来る動きが増えると発表会に参加してユニゾンやルーティーンと呼ばれる振付、大人数の構成やステージングも出来るようになります。この流れを基礎からしっかり組んで長年続けると上手いダンサーになれます。
ステップや技をパワーアップさせるのが得意な人は個人で世界大会で活躍できます。ブレイクダンスは2024年パリ五輪の正式種目になり、日本人メダリスト候補は多数います。
一方、構成やステージングに加え舞台セットや衣装をパワーアップさせるとエンターテイメントになり、一般の方も楽しんでいただけます。
このような審査員とか一般からの『外からの評価」を受けるダンスは日本人が得意としています!誇らしいほどに
一般的にも、日本人にダンスの評価を聞くと「バク転」が出来たり「大人数で揃ったダンス」を凄いと評価する傾向です。
そう言った起因から、ダンススタジオの発表会の延長のようなダンス公演が溢れ、ダンスの実力を見せる為の作品、エンターテイメントな演出を入れた構成、時には出演者のトークコーナーやお笑いのシーンがあったり。
それはとても日本人らしいし特に否定するつもりもありませんが、その流れの為にアートに寄ったダンスが欧米に比べて一般評価が低く、どこか「近寄り難い」「難しそう」と思われてしまわれてます。
だったら僕らがやろうじゃないか!!
って事です。
ダンスの先生から教わるストリートダンスカルチャーやエンターテイメントを大事にするのではなく、幼稚園児が音楽に合わせて自由に飛び跳ねる、その延長をパワーアップさせたと思っていただけたらよいです。プロダンサーが幼稚園児のようにはしゃいでるイメージです。笑
ダンスに正しいなんてありません。
「身体を弾またら楽しい。」
それが答え。
その方向性をパワーアップさせたモノが僕らの舞台公演です。
あくまで沢山ある答えの内の一つ。
それを僕らは体現していきます。

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